よくご質問をいただきますので、ご説明いたします。
不動産を売却した際には下記にあげる諸費用がかかります。
売買代金から諸費用を引いた額が手元に残るお金になります。
①仲介手数料
②印紙税
③登記費用
④税金
⑤その他
以下詳しく見ていきます。
①仲介手数料
不動産が売却できた際に、仲介した不動産会社へ支払う費用です。
仲介手数料は宅地建物取引業法でその上限額が定められています。
＜売買価格400万を超える場合＞
売買代金×３％＋６万円＋消費税
＜売買代金400万円以下の場合＞
18万円＋消費税
②印紙税
100万円超～500万円以下・・・1,000円
500万円超～1000万円以下・・・5,000円
1000万円超～5000万円以下・・・10,000円
③登記費用
不動産の所有する場合は一般的に「登記」をします。
したがって不動産を購入する際は普通登記費用を支払います。
しかし売却する際にも、下記に該当する方は登記の費用がかかります。
・抵当権が設定されている
・未登記
・登記簿上の住所と現住所が違う
・結婚等で登記簿上の名字と違う
・相続等で登記簿上の所有者と名義が違う
・権利書（登記識別情報）を紛失
自分で登記を行うことも出来ますが、一般的には司法書士に依頼します。
およそ１～５万程度が相場です。
④税金
不動産を売却して利益（譲渡所得）が生じた場合（購入時よりも高く売れた場合）には所得税と住民税がかかります。
そして売却した不動産の所有期間に応じた税額計算方法により、実際に収める税額を計算することになります。
まず譲渡所得金額について計算します。
譲渡所得＝譲渡価額ー取得費ー譲渡費用ー特別控除
（詳しくは国税庁ホームページをご覧ください。
マイホームを売却した際には特例があり、3000万円特別控除の制度などがあります）
この譲渡所得金額に税率をかけることになります。
税率は所有期間が5年超か5年以下かにより異なります。
5年以下・・・39.63%(所得税30.63%＋住民税9%)
5年超・・・・20.315%(所得税15.315%＋住民税5%)
⑤その他
・測量費
境界があいまいな場合、測量や境界確定が必要になります。
一般的な住宅用地では20～40万くらいが相場
・リフォーム
契約の条件によっては、リフォーム費用がかかる場合もあります。
・ハウスクリーニング
こちらも契約の条件によりますが、発生する場合は一般的な戸建て住宅で20万くらい
・解体費
木造ですと坪４、５万円くらいかかります
・残置物撤去費用
荷物の量によりますが、一般的な戸建て住宅で10～30万円程度